2010年09月23日
人の温もりとたっちゃんの思い
今回は、たっちゃんが今までに、僕に送ってくれた便りの中にしたためられた「たっちゃんの、今の夢と想い」を、皆さんにお伝えしたいと思います。
それはこんなお便りでした。
もう、かれこれ35年も前のこと。原因は覚えていませんが、父親に叱られて、「お父さんのバカっ!」と反抗をしたら、「親にバカなんて言う子は出てけっ!」と家の外に放り出されました。
もうすっかり、辺りは暗くなっていた時間に、とぼとぼととりあえず、駅へ向かいました。
駅へ着くと、ちょうど列車から隣の家のおばちゃんが降りてきました。
「あれ、たっちゃん、こんな時間にどうしたの?」
かくかくしかじかで、家を出されたということを説明しているうちに涙がこぼれてきました。
「おばちゃんが一緒に謝ってあげるから、おうちへ帰ろう。」
おばちゃんが取り成してくれて、家にあげてもらいました。
映画「ALL WAYS三丁目の夕日」などを観てもそうですが、きっと、かつては地域の中にこんな姿が日常的にあったことでしょう。
僕のことを小さいころから知ってくれているおばちゃんがいて、だから、そのおばちゃんがこんな風に関わってくれる。
いつしか、そういう日常がこの国では失われていったように思います。
NPO法人ゆめ・まち・ねっとの活動の柱「冒険遊び場たごっこパークは、そんな時代にあって、子どもたちに居場所を提供しようとする活動です。
いつの日か、こうした活動がいらなくなる社会が築かれんことを願いながら取り組んでいます。
以上です。
僕は思いました。たっちゃんは、幼い頃「人と人の繋がり」、「温かい人の温もり」、「思いやりのある人が集まる街」この様な体験を何度も、何度も積み重ねた想い出があるから、今のたっちゃんの強い志があるんだなと。
更にこんなことも思いました。
たっちゃんのこの様な体験は、たっちゃんのみならず多くの日本人が幼い頃に体験していると思います。
しかし、今の冷えた社会の中でこの様な「人の温もり」、「温かい町」を人は、いつの日か、どこかに置き忘れて来ているのではないのではないでしょうか・・・・・。
Posted by しげちゃん・のりちゃん at 00:54│Comments(0)