2010年05月20日

揺るぎの無い自信

揺るぎの無い自信



 僕とのりちゃんの前には、いつも元気イッパイなR君がやってきました。

 R君は、僕たちふたりの前に来て、誇らしげにこう言ったのです。

 「ネェ、ネェ、しげちゃん、のりちゃん、見て見て」と、手に持っていた『ケン玉』でまるで曲芸の様な、大人も真っ青になる、超高度な技を次々と繰り広げてくれたのです。

 更にR君は、自分の『ケン玉』を僕とのりちゃんの目の前まで持って来て、「しげちゃん、この『ケン玉』はね、『日本ケン玉協会』が認定した物なんだよ」と言い、その『ケン玉』に貼ってある認定シールをも見せてくれたのです。

 僕は、その時思いました。

 人って、大人でも子どもでも、大なり小なり「自負心」と言う物を持ちたいという想いがあるのではないのでしょうか。

 例えば人によっては、それが学業であり、駆けっこであり、相撲、縄跳び、昆虫採集、お絵描き、などなどと、その中身は色々とあります。

 そして、その中身は人に押し付けられる物ではなく、自分自身で探し、自分自身で見つけるものだと思います。

 また、それは人に見せびらかし、人に勝ち、人に褒めてもらう為にやるものではないと思うのです。

 確かに、R君は僕たちの目の前で、素晴らしい芸を披露してくれました。

 しかし、彼の目は、僕たちに自慢して、見せびらかしている様には見えませんでした。

 と、言うよりは、彼は僕とのりちゃんの目の前で芸を披露している間、自分が自分の芸に酔っている様に見えたのです。

 人が持つ自負と言うものは、人の評価によって崩れたり、折れたり、曲がったり、消える物ではないのです。


 人の自負は、その人、その子の「大きな、大きな自信」になって行くのです。

 絶対に消えない、崩れない、揺るぎの無い自信に。

 ここ「たごっこパーク」には、遊びの中で、その「揺るぎの無い自信」を身につける子がいつも大勢集まってきます。

 僕は、陰から「R君、これからも『ケン玉』を練習して、もっともっと上手くなれよ」と、エールを送っていきます。



Posted by しげちゃん・のりちゃん at 07:03│Comments(1)
この記事へのコメント
Rくんの良いところはマイブームが次から次へやってくること。

ケン玉もしげちゃんのエールに反して、いつまで続くことやらという気もするけど、それがRくんの魅力なんだよねぇ。

揺るぎのない自信もケン玉協会認定の技がいくつできたということよりも、この画像にあるような「日本初!木登りしながらケン玉を成功させた男」のほうが育んでくれるような気がするよ。
Posted by たっちゃん@ゆめ・まち・ねっと at 2010年05月20日 10:52
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